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回向院

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両国国技館のそばにある回向院に行ってまいりました。 回向院の歴史は江戸時代初期、明暦三年(西暦1657年)江戸で起きた「振り袖火事」と呼ばれる大火災で10万人以上の死者が出ました。亡くなった被災者の中で身寄りの無い方や身元不明者を葬るために、当時の将軍 徳川家綱の命により建てられた御堂が回向院の始まりです。 ここに葬られている「小判猫」「恩返し猫」のエピソードを簡単にご紹介します。 江戸時代後期文化十三年(西暦1816年) 江戸両替町の時田喜三郎の家で飼われていた猫に、出入りの魚屋さんがいつも魚をあげて可愛がっていたそうです。 しかし、魚屋さんが病に倒れ、寝込んでしまい、お金もなくなり困っていたところ、時田家の猫が二両の小判を咥えて持っていったというのです。 恩返し猫の亡骸は回向院に葬り碑を建て「徳善畜男」の法名を与えたそうです。 この話は江戸で評判となり、瓦版などで繰り返し取り上げられたそうです。 回向院に飼っていた犬猫などを葬ることは江戸時代では一般的なことだったみたいです。回向院_e0041329_1113284.jpg
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        栗太郎教授の「猫の葬法」で紹介された回向院

by shintankun11 | 2005-08-25 11:20 | 猫巡礼の旅~

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