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お松大権現 (徳島県)

昨日ご紹介しました、お松大権現。 現在は受験の神様のような扱われ方をしていますが、由来を調べてみますと・・・。

お松大権現の「お松」とは女性の名前です。
この「お松さん」、あの有名な『阿波の猫騒動』の主人公の名前なんです。
『阿波の猫騒動』の詳しいお話を致しましょう。

江戸時代の1681~1687年(天和・貞享年間)のころ。 加茂村(現在の加茂町)は不作続きで、村人は困り果てていた。庄屋の惣兵衛は村を救うために自分の田地五反を担保に、近くに住む富豪の野上三左衛門から金を借りた。 返済期限が近づいたころ、ようやく金ができた惣兵衛が借金を返しにいこうとしたところに三左衛門が通りかかった。そこで金を返したのだが、通りがかりということで、証文はあとで受け取ることにした。
ところがその直後、惣兵衛は病気になり、そのまま亡くなってしまった。 惣兵衛の死後、妻のお松は証文を返すようにと何度も三左衛門に求めたが、三左衛門は金は受け取っていないと言って証文を返さない。そして返済期限がくると、担保になっていた田地を取り上げてしまったのだった。 お松は思案の末に奉行所に訴え出たが、奉行の越前守は三左衛門から袖の下を受け取っていたで本気で相手にする気はない。 そればかりか、お松の美しさに目をつけた奉行は、自分のものにしょうとしてきた。 お松がこれをはねつけると、三左衛門に罪はないという裁きが下ったのだった。 
ついに、お松は命をかけて抗議することを決意。 藩主の行列に直訴した。 当時、直訴は御法度(禁止)で、実行したものは死罪とされていた。 お松は、日頃かわいがっていた猫の三毛に遺恨を伝えて処刑されたのだった。

その後、三左衛門と奉行の家に化け猫が現れ、その家族に次々と祟るようになった。 そしてついに両家は断絶したという。 村人たちはお松を哀れみ、お松と三毛の霊を祀るために お松大権現を建てたという。 

その後、さまざまな祈願成就、なかでも勝負事を祈るとかなえられるとして信仰を集めるようになった。 現在は、受験の守り神として知られ、受験シーズンには合格祈願の参詣者でにぎわうということだ。

で、「化け猫の作り方」という本があります。(笑)←ホンマかいな(苦笑)

by shintankun11 | 2006-01-06 11:45 | 猫巡礼の旅~

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