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中国でも「流浪動物(のら動物)」問題が深刻に~

http://www.asahi.com/world/china/news/TKY200511210168.html 街角に捨てネコ急増/ペットブームの陰で 北京 (アサヒドットコム)

北京でのら猫や捨て猫が目立ってきている。急速な経済発展を受け、「豊かさの象徴」として安易な気持ちでペットを飼う市民が相次いだためらしい。都市再開発で古い低層住宅が次々と取り壊され、ペットを飼いにくい集合住宅への移転が増えていることも背景にあるようだ。以前はなかった事態の出現に、行政の対応は遅れぎみ。一部の市民が捨てられたペットたちの救済に立ち上がり始めた。(北京=中田徹、古谷浩一)

◆五輪控え住環境急変/行政対応遅れ、市民が救済

 「最初はみんな逃げ回るんだけど、だんだんと私が好きになって近づいてくるよ」

 丁世英さん(76)は目を細めながら、足元にまとわりついてきた三毛猫をやさしくなでた。

 大学の医務室勤務を82年に退職。両親が亡くなり、結婚もしていなかったので、自宅で猫を飼い始めた。

 ところが、「もう飼いたくない」と持ち込まれる猫や捨て猫が相次ぎ、今や約160平方メートルの自宅は150匹以上の猫と1匹の犬で足の踏み場に困るほど。

 「猫たちがいるから寂しくない」と言いつつ、「飼い主はきちんと責任を持つべきだ」と丁さんは怒る。

 急激な経済発展で、北京の街は大きく変わり続けている。市民の間でペットが流行になり、それに伴い、捨て猫が現れた。「流浪動物(のら動物)」との言葉も中国紙には出はじめている。

 「以前は北京でのら猫や捨て猫を見るなんて、あり得なかった」


 そう話すのは、民間団体「北京市小動物保護協会」の趙暁琴・事務局長。中国では70年代末に改革・開放が始まるまでは、都市部の家庭でもペットを飼う余裕のある人自体が少なかった。文化大革命(66年~76年)では「ブルジョア的だ」として批判の対象になることもあったといわれる。

 趙さんは、獣医師の資格を持ってペットフード会社に勤めていたが、ペットの飼い方に対する市民の理解を深めたい、と動物好きの仲間と99年に同協会を立ち上げた。

 マンションの一室にある事務所には、飼い主に見捨てられたペットが週に10匹ほど持ち込まれる。大半は猫。去勢手術を施し、インターネット上で引き取り手を募る。手術の費用は持ち込んだ人の負担だ。


 北京では08年の五輪開催に向け、都市再開発が進む。「四合院」と呼ばれる伝統的な平屋住宅は次々と取り壊され、街の中心部に住んでいた市民たちは郊外の中高層マンションなどへの移転を余儀なくされている。同協会は、住環境の急変でペットを手放さなくてはならなくなった人も多いと指摘する。

 「ペットを家族同様に扱う人は増えている。宣伝教育に力を入れれば、新たな流浪動物は無くなるはず。問題はすでに捨てられた猫たちだ」と趙さんは話している。

◇キーワード 北京のペット事情

 北京市内で飼われている犬は46万匹、猫は50万~60万匹とされる。犬の飼育には公安局への登録が義務づけられており、登録費1000元(約1万3000円)と、検査費として毎年500元(約6500円)の納付が必要だ。公安局は未登録犬の摘発に力を入れているが、取り締まりの時期に飼い犬を郊外の親類らに預けるといった登録逃れも後を絶たない。

 猫は登録が義務づけられていない。市場ルートは確立されておらず、主に愛好者の間で売買や譲渡が行われている。外国から輸入した高価な猫を好む人も増えている。捨て猫や捨て犬に対する行政の窓口はない。(11/19)


経済の発展と共に、生活にゆとりが出てくるとペットを飼いたくなるのは心情として分かるのですが・・・。 ペットを捨てる人が絶えない問題は、日本も中国も同じなんでしょうか?

by shintankun11 | 2005-11-27 11:01 | 社会派猫パンチ

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